2012年11月06日

叫びたかった!

心は


見えてしまうものに

目をつぶる

聞こえてくるものに

耳をふさぐ

臭ってくるものに

鼻をつまむ

叫びたいときに

口をつぐむ


心はときに

五感を裏切り

六感を信じない

心はときに

自らを偽っていることに

気づかない


  谷川俊太郎

  11月の詩


昨日の夕刊で見ながら、
先月の新宿での出来事を思い出した。

静岡の特産品東京展示会でのこと、
人通りが少なくなった時間帯。

一人の小柄な男性が、
ゆっくりと歩きながら私たちの展示を見ていた。

「!」

私はすぐに気づいたけれども、
言葉が出ない。

するすると歩きながら、
他のブースへ・・・

じろじろ見ては失礼と思いながら、
横顔も確認。

Tシャツにウエストポーチ。
私は確信を持った。


谷川俊太郎さんだ!



息を詰めて見守る・・・
野生動物に出会ったような感覚。

「ファンです」
と言いたいけれど、

「本一冊も持ってないしなあ」

「小学生の頃から知ってたんだけど・・・」

そうこうしているうちに、

ぐるりと回ってもう一度、
私たちの展示を遠巻きに見ながら
歩いて行ってしまった。


叫びたかったですよ~




叫びたかった!

1月14日(水)~11月20日(火)
10時~17時









Posted by マルウチ at 09:58│Comments(2)
この記事へのコメント
うわ~。
叫べばよかったのに。
抱きついてもよかったね。
天下の谷川俊太郎といえども
自分の言葉が届いてるのか
孤独を感じてると思う。
生の反応はやっぱりうれしいと思うけどな。
イワ
Posted by ecoshopgirlsecoshopgirls at 2012年11月06日 15:05
そうですね~
叫べばよかったですね、やっぱり。
悔やんでも悔やみきれないですかね~
Posted by マルウチマルウチ at 2012年11月06日 18:03
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    コメント(2)