2008年06月12日
無垢のよろこび
昨日の朝刊に「ホタル鑑賞 タクシーがご案内」という記事がありました。
ある母親からの「子どもに蛍を見せたいが何処に行けば見られますか」という声がきっかけで
昨年から運行を始めたそうです。
料金は、4人乗りの小型タクシーが1万1600円、9人乗りのジャンボタクシーが1万6000円、
所要時間は約3時間、今月中ごろまでの運行で、昨年は、100人近くの乗客があったそうです。
私の子どもの頃はすぐ近所で見ることができ、珍しいものではありませんでしたが、藁科川沿い
の清沢地区にある観賞場所では、約10年前から地元住民がホタルのエサとなるカワニナが生
息しやすいようにして、ホタルが増える環境づくりを続けているそうです。
以前、明治時代のホタル売りの話をある本で読んだことがあります。日本を何度も訪れ延べ十
年あまり滞在した外国人が、とりわけ詩趣をかきたてられたのがホタル売りだったと書き残して
いました。ホタルを売り物にするとは商魂たくましいとも思えますが、ホタルの発光する光を楽し
むためだけに買い求め、大人も子どもも無邪気に見入る、そんな人々を見て日本人の愛すべき
気質がよく分かると述べていました。生活に折り合いをつけ、そこから勤勉とエネルギーを絞り
出し、こうした無垢のよろこびをまもってきた日本人の特質がうかがわれる、と。
現在、インターネットでは、ホタルを売買しているサイトも多いそうですが、明治時代今のように
電気が普及していなかった頃、何百という蛍たちの光が明減する紗でおおった大きなかごを担
いで売り歩くホタル売りの姿は趣があっただろうなと想像できます。
ある母親からの「子どもに蛍を見せたいが何処に行けば見られますか」という声がきっかけで
昨年から運行を始めたそうです。
料金は、4人乗りの小型タクシーが1万1600円、9人乗りのジャンボタクシーが1万6000円、
所要時間は約3時間、今月中ごろまでの運行で、昨年は、100人近くの乗客があったそうです。
私の子どもの頃はすぐ近所で見ることができ、珍しいものではありませんでしたが、藁科川沿い
の清沢地区にある観賞場所では、約10年前から地元住民がホタルのエサとなるカワニナが生
息しやすいようにして、ホタルが増える環境づくりを続けているそうです。
以前、明治時代のホタル売りの話をある本で読んだことがあります。日本を何度も訪れ延べ十
年あまり滞在した外国人が、とりわけ詩趣をかきたてられたのがホタル売りだったと書き残して
いました。ホタルを売り物にするとは商魂たくましいとも思えますが、ホタルの発光する光を楽し
むためだけに買い求め、大人も子どもも無邪気に見入る、そんな人々を見て日本人の愛すべき
気質がよく分かると述べていました。生活に折り合いをつけ、そこから勤勉とエネルギーを絞り
出し、こうした無垢のよろこびをまもってきた日本人の特質がうかがわれる、と。
現在、インターネットでは、ホタルを売買しているサイトも多いそうですが、明治時代今のように
電気が普及していなかった頃、何百という蛍たちの光が明減する紗でおおった大きなかごを担
いで売り歩くホタル売りの姿は趣があっただろうなと想像できます。
Posted by マルウチ at 09:33│Comments(0)