2015年12月03日

井戸さらい




展示の中で大胆な構図が異彩を放っていた型紙。

はじめは錨とロープのデザインかと思いましたが、
展示期間中に来場された方が、
これは井戸を掃除する道具だと教えてくださいました。

検索してみると、
井戸を掃除する道具の画像の中に、
同じ形のものがありました。

井戸に溜まった枯葉などをさらって掃除する「井戸さらい」は夏の行事だったそうです。

夏の浴衣の柄だったのでしょうか。








  


Posted by マルウチ at 09:44Comments(0)伊勢型紙

2015年12月01日

伊勢型紙展




「伊勢型紙展」

先週26日に終了しました。

ほんとにたくさんの方に足を運んでいただき、
ありがとうございました。

個人的にとても興味があり、
いとう染工さんの協力を得て開催することができました。

伊勢型紙とはマニアックな展示かと思いましたが、
以前から関心を持っていた方、
又は全く知らなかったという方にも、
興味を持って見ていただけたのではないかと思っています。

今回いとう染工さんにお借りした型紙は約400枚。
まだまだこれは一部で、数千枚あるそうです。

静岡のひとつの染物屋さんに
これだけの型紙が残っているということだけでも、
庶民の暮らしの豊かさを表しているのではないかと思います。

これをきっかけに伊勢型紙についてさらに調べていきたいと思っているところです。






今回、特別に古い型紙で布を染めていただきました。

左は、鯉の図柄。
縞彫りと呼ばれる技法で鯉の姿を浮き上がらせています。






  


Posted by マルウチ at 11:59Comments(0)伊勢型紙

2015年11月19日

明日から伊勢型紙展始まります




膨大な数の型紙を飾り付けました。

それでもいとう染工さんの所有する一部ですが。





デザインの豊富さ、ユニークさ、
ぜひご覧ください。


  


Posted by マルウチ at 23:32Comments(0)伊勢型紙

2015年11月17日

「伊勢型紙展」今週金曜日からはじまります




いよいよ今週金曜日から
「伊勢型紙展」はじまります。

皆さんにお知らせしていると、
「伊勢型紙」って何??

と聞かれます。

もちろん私も以前は全く知りませんでした。
そこで、すこしまとめてみました。




伊勢型紙


着物などの生地を柄や紋様に染色するために使われるもので、
柿渋で加工した和紙に彫刻刀で柄や紋様を
丹念に彫り抜いて作られます。

起源は明確ではありませんが、
現在の鈴鹿市白子町で発展しました。
白子山観音寺の和尚が、虫食いの桜葉を見て
型紙を思いついたという伝説や、
応仁の乱の時に京都から逃れてきた型彫り職人が、
その技術を伝えたという説があります。

原料となる和紙や柿渋の生産の産地でなく、
地域で染物業が盛んであったわけでもない中で
発達していきました。

江戸時代に入ると、白子村・寺家村は
徳川御三家のひとつ紀州藩の天領となり、
庇護を受けて発展していきました。
また、型売り業者は株仲間を組織して、
紀州藩の保護を背景に全国に売り歩き、
伊勢型紙は全国に広まりました。





見る機会は少ないと思いますので、
ぜひこの機会にご覧になってください。







  


Posted by マルウチ at 10:02Comments(0)伊勢型紙

2015年11月10日

伊勢型紙展




4、5年前のこと、

静岡市葵区の新通りに面したいとう染工さんを訪れた時、
伊勢型紙をはじめて見せていただきました。

工房の一角に無造作に積まれた型紙の一枚を手に取ってみると、
その緻密さと洗練された文様に魅了されました。

それ以来、この伊勢型紙を多くの方に見ていただきたいと思い続けて、
今回の展示を開催することになりました。

展示会ではできるだけ多くの型紙を展示させていただきたいと思っています。













  


Posted by マルウチ at 10:45Comments(0)伊勢型紙

2015年11月08日

「伊勢型紙展」開催します!






「伊勢型紙展」開催します

静岡の地で代々染物店を営んできたいとう染工さん。

工房に受け継がれてきた数千枚に上る伊勢型紙
その貴重な型紙の一部を展示させていただきます。

静岡の暮らしの中で、
人々の「衣」を支えてきた染物工房の歴史と
、今に続く伝統工芸をぜひご覧ください。

江戸時代の型紙で染めた布や、
バック、小物などの販売も致します。











  


Posted by マルウチ at 16:26Comments(0)伊勢型紙