2021年02月04日

期待する




梅の花を目当てに城北公園へ散歩に・・・
いやまだ早すぎました。

一つか二つ小さな花を見つけましたが、
蕾は硬そうでした。

では水仙はどうだろう?
と池のほとりに回ってみると

咲いていました。

少しマスクをずらして深呼吸。

香りを期待しましたが、
全くこちらには漂ってきません。

しばらく待って諦めました。

冷たい風を感じながら、

ふと、
私はいつも何かを期待して生きているんだろうか?





我が家の庭にいつの間にやら咲いた小ぶりの水仙。
数年前から根付きました。

期待したわけでもないのに、
どこからかやってきて毎年花を咲かせてくれます。














  


Posted by マルウチ at 14:31Comments(0)散歩

2014年10月30日

3日後、筋肉痛が出た。

昨日あたりから、足が重い。
筋肉痛だ。

なぜだろう?
思い出すのにほぼ一日。

筋肉痛が出るのに3日。

完全に老化している!


筋肉痛の原因は・・・




銭洗い弁天




建長寺



瀧下さんのお宅を見学させていただいた後、
散策したコースは急な坂道の連続でした。


  


Posted by マルウチ at 10:04Comments(0)散歩

2013年07月04日

朱色の箪笥と座卓






器のギャラリーBBーizumさんにおじゃましました。

お店はご自宅の和室。
ガラス戸を開けたたきを上がると、

「ご自由にご覧下さい」
「ご用の方はお知らせ下さい」のメモ。

一人で上がり込んで、
器と心ゆくまで向き合えます。

見ているだけでしあわせにな気分になる、
器好きには贅沢なお店です。

品揃えも豊富で、
オーナーの和泉さんの意欲的なお店づくりに感心します。


創房荻須の朱色の箪笥と座卓の上に
器が並べられています。

引き出しの中にも、
小さなお皿がびっしり!

活躍しているじゃないですか!
感激です。

こうして使ってもらってこそ、
家具の良さが引き立つものですね、やっぱり。





<作家ものの器> BB-IZUMI
  静岡市清水区追分1丁目4-26    P3台あり
  tel / fax 054-367-0078  Blog http://bbshop.exblog.jp/
  営業日 日・月・火・水・木 ( 定休日  金・土・祝日 )
       am11:30 ~ pm 6:30



静鉄電車で桜橋下車。
徒歩10分くらいです。





  


Posted by マルウチ at 15:44Comments(0)散歩

2013年06月20日

レオナール・フジタとパリ

レオナール・フジタとパリ
藤田嗣治渡仏100年記念




2006年、東京国立近代美術館で開催された
「生誕120年 藤田嗣治~パリを魅了した異邦人~」

藤田嗣治の名前を私が知ったのは、
この展覧会をテレビで観た時だったのか、

その前後に読んだ、
太田光と中沢新一の「憲法九条を世界遺産に」
だったのか、

とにかく戦争画の印象が強かったので、
今回の展示は新鮮に感じました。






今回初めて公開された、
妻のとみへ送った手紙は興味深かいものがありました。

日本からパリまで45日もかかったという船旅の様子や、
パリで模索する姿など、

藤田の筆まめと、
当時の様子がよく伝わってきました。

世界中から集まった多くの芸術家たちとの交流、
様々な刺激を受けて、
自身の画風を確立していった過程、

約18年の作品と
時代の雰囲気を感じることが出来ました。

パリでの成功、
そして1931年、
新天地を求めてのブラジルへの出発。

その年、
満州事変が起きています。

私はその後の藤田が気になっています。


静岡市美術館で6月23日までの開催です。








  


Posted by マルウチ at 10:42Comments(0)散歩

2013年06月16日

竹の手仕事・高江雅人展





駿河区大坪町にあるPOP UP studio
で開催されていた

竹の手仕事・高江雅人展



行きたいと思いながら、
なかなか時間が取れず、
気がつけば最終日になっていました。

なんとか段取りをつけて、
終了1時間前にギャラリー到着。

他にお客さんもなく、
オーナーの原明子さんのお話を伺いながら、
ゆっくり見せていただくことができましました。







竹の皮に近い部分を薄くはいで、
さらに縁を面取りしたひごで編まれたバック。

繊細で優美、
かつ耐久性も備えた優れもの。

ためいきの連続でした。  


Posted by マルウチ at 23:27Comments(0)散歩

2013年05月15日

青嵐





青嵐さだまる時や苗のいろ(嵐雪)


初夏5月頃から吹くやや強い風を
青嵐(セイラン・アオアラシ)と言うそうだ。

少し前、
ある本でこの俳句を知って、
ふ~んと思っていたら、

昨日自転車に乗っていて、
これがそっか~と実感しました。

若葉が繁った、
街路樹の下を走っていると、

青葉が風に吹かれてさわさわと、
初夏の日差しに輝く様が、

青嵐だ~

緑がきれいで気持ちがいいなあ!

それにしても、
このところの風は嵐のように強い。

自転車で走っていると、
風で帽子が脱げて、
取り付けたゴムがあごに食い込んで、

苦しい~

これじゃ日焼けも防げない!

この季節、
毎年こんなに風が強いものでしたっけ?





  


Posted by マルウチ at 09:47Comments(0)散歩

2012年12月14日

汝を愛し汝を憎む






今の季節の楽しみの一つは、
冬空の中きれいに見える富士山。

中腹までたっぷり雪がかかった富士山は、
どっしりとして迫力がある。

安倍川橋のたもとに近い土手の上から
自転車で通る度見るのが楽しみになっている。

でも、富士山を見るのが楽しみになったのは、
ここ十年程のこと。

静岡で生まれ育った私にとって、、
あまりにも身近にありすぎて逆に関心がなかった。

ある程度年齢を重ねて、
自分の生まれ育った土地への愛着を
実感できるようになったのかもしれない。


太宰治の「津軽」は、

昭和19年3週間にわたって、
故郷の津軽半島を一周した紀行文。

その中で、
津軽富士と呼ばれる岩木山を
様々な角度から見た描写がある。

久しぶりに訪れた故郷の自然に触れ、
その美しさを再認識している。

30年ぶりに読み返して、
10代の頃には読み取れなかったことが、
今はしみじみと伝わってくる。


小説の中の一節、
故郷に贈る言葉を求められて、曰く、

「汝を愛し、汝を憎む」


これは誰しもが少なからず抱くふるさとへの思い、
かと思う。

私にもあるなあと思う。
そしてこの頃、

私の生まれた家の家業である家具製造。
この業界へも同じような思いを持つ。

ものをつくる。

暮らしをつくる。

とてもやりがいのある仕事だと・・・



盛り上げていきたいです。




  


Posted by マルウチ at 11:30Comments(0)散歩

2012年11月09日

大塚亮治「面展」





大塚亮治「面展」

を見てきました。


一つ一つの面に向き合うと、
自分の中にいろんな感情がわき上がってくる。

面が表現するなにかに反応して、
心が動き出す。

一つの面と対峙し、
次の面に向かうと、

また新たな感情が湧いてくる。

動かないものを見て、
心が動く。

その感覚が楽しかった。



作者の大塚さんもいらして、
創作についてのおはなしを聞けたのも良かったです。




11月8日(木)~14日(水)

10:00~17:00

しずぎんギャラリー四季
アゴラ静岡7F













  


Posted by マルウチ at 18:13Comments(0)散歩

2012年09月06日

神戸美和子表装展




神戸美和子さんの表装展


古いヨーロッパ更紗や古裂を使い、
書、版画、写真等を日本伝統の掛け軸、
屏風に仕立てられています。

すべてが新しい試みの一点ものです。



昨年の一月、
神戸さんの表装を見せていただき、

表装の奥深い世界を初めて知りました。

今回もまた、
それぞれに出会いとストーリーがあり、

一つ一つ完成されたんだなあと感じました。


書や版画、写真と布との組み合わせの妙、

凝縮された世界をぜひ・・・

お勧めします。





9月6日(木)~9月11日(火)

10:00~18:00(最終日17:00まで)

ギャラリー濱村

静岡市葵区両替町2丁目3-1
  


Posted by マルウチ at 18:27Comments(0)散歩

2012年08月14日

戦争ポスターと命の写真展

「戦争ポスターと命の写真展」

 が 葵区 鷹匠の千代田画廊で開催されています。







昭和12年の日中戦争から
20年の敗戦に至る8年間、

国策宣伝のために作られた、
プロパガンダポスター135枚が、

長野県下伊郡阿智村に残されています。


終戦直後に破棄を命じられながらも、

この135枚を自宅の土蔵にしまっておいたのは、
当時の会地村(現在の阿智村)の、

村長 原弘平さん。

ポスターが置かれていた場所は、
人目につかない蔵の天井と梁の

わずか3センチほどの隙間で、
何束かにまるめられていたといいます。

当時、村長として多くの若者を戦地へ送り出した弘平さん。
戦争で長男と次男も失いました。

三男の好文さん(89)は、

「いずれ役に立つときがくるだろう。
大切にとておきなさい」

と、かつて弘平さんから
ポスターが蔵にあることを知らされていました。








今回の展示では、

戦争ポスター(複製)20点と、
遺骨収集の写真を展示しています。

国や都道府県などが製作し、
呼びかけているのは、

戦費調達のための国債購入

貯蓄の徹底

兵士の募集

物資の供出








このようなポスターが至る所に掲げられた、
町や村の風景。

展示されたポスターを見ながら、
その時代の空気を想像してみました。

その場にいたら、
自分も否応なく流されていたのかなあと・・・



そんな昨日の今日、
朝刊の記事に目がとまりました。

 「だまされることも罪」

 日本が敗戦した翌年、
 映画監督の伊丹万作が書いた文章が静かな注目を集めている。

 戦争責任の問題

  さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。
  (略)だまされるということもまた一つの罪であり、
  昔から決していばっていいこととは、されていないのである。
  (略)「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、
  おそらく今後も何度でもだまされるだろう。
  いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである。

   2010年、ちくま学芸文庫
   「伊丹万作エッセイ集」から抜粋



今、やはり思うのは、原発のこと。

「安全神話」にだまされてきたんだと。



「戦争ポスターといのちの写真展」

8月16日(木)まで
11:00~18:00(最終日は16時まで)

千代田画廊

静岡市葵区鷹匠3-20-8アークヴァリュー2f

TEL 054-271-8800





















  


Posted by マルウチ at 11:31Comments(0)散歩

2012年04月07日

柳は緑花は紅





禅語というと難解

お茶席では深い意味を
追求するというより、

季節感や雰囲気を
さらりと受け止めています。

そんなどこかでチラッと見かけた言葉も
繰り返し見聞きしていると、
意味が深まっていくような気がします。


花は紅 柳は緑 


今年は柳の生育が悪く、
ちょっとインパクトに欠けるのですが、

毎年この景色を見るたび
ふっと浮かんで来る言葉です。

まあ、そのまんまですから。


春になると当然のように柳は緑の葉を芽吹かせ、
花は深紅の花を咲かせる。

このあたりまえの事実を、宋の詩人、蘇東城は
「柳は緑、花は紅、真面目(しんめんもく)」と詠じた。

柳は緑、花は紅この当たり前のことが、
とりもなおさず、真理の実相だと、蘇東城は言う。

そういう目で見れば、
見渡す限り真理の実相でないものはない。

まさにすべては草木国土悉皆成仏であり、
仏性の顕現にほかならない。

花は色とりどりに咲き誇り、
自然の営みにすべてをゆだね、
一瞬一瞬をあるがままに生きている。

その草や樹木の姿に、限りない生命の息吹を感じ取り、
「真の面目」と賛嘆している。

人はもとより宇宙における一切の存在は、
すべてに平等で尊厳な存在といえる。

なおかつ、平等でありながらそれぞれが個性を持って存在している。



どこかで引いた文章です。


そのままでいい。

あるがままの姿を受け入れる。

人と比べず、自分を精一杯生きる。

それぞれが自分の色を持っていて良い。


そんな意味、でしょうか~  


Posted by マルウチ at 09:22Comments(0)散歩

2012年03月07日

盆石

先週、盆石の展示会が
静岡市役所市民ギャラリーでありました。

以前から興味があったので、
行ってみました。

実演の様子です。












富士山の完成


石の大きさは8段階あり、
使い分けていきます。

麻でできた刷毛のような物で波を描いたり、
板の先で石を動かしながら鳥を描いたり・・・

展示会のために
特殊な糊と蒸気で固めてあるそうですが、

本来は全て壊して石をふるいにかけ、
もとの8つの段階にもどすということ。

そこに日本的な美学があるように思いました。

はじめはやはり時間をかけて作ったものを
壊してしまうのにとても躊躇するそうです。





この箱の中に道具は全て収まるそうです。

  


Posted by マルウチ at 16:19Comments(0)散歩

2011年10月12日

泉ヶ谷の里に渡り蝶





秋の七草の中で唯一見たことがなかった花、
フジバカマ。

白と薄いピンクのその花は、
いい香り・・・

昔は匂い袋に使われていたそうだ。

丸子里山芸術祭の会場となった泉ヶ谷の一画、
道の脇にびっしりと植えられたフジバカマ。

そこにチョウチョがわさわさと舞う、
現実離れした光景。

驚くのはこのチョウチョ、
「渡り」をするそう。

「渡り鳥」ならぬ「渡蝶」。

フジバカマの蜜を求めながら、
千キロも二千キロにも及ぶ渡りをするとは・・・

フジバカマはこのアサギマダラという
チョウチョのために植えられているそうです。  


Posted by マルウチ at 17:13Comments(0)散歩

2011年03月09日

チャリ専日記

バス停の前でバスを待っているのか、
おばあさんがベンチに座っていた。

少し歩道が狭くなっていたので、
その前を足を付きながら
ゆっくり自転車で通りすぎようとすると、

「風が強いから、気をつけてってね。」

金歯を輝かせてめちゃくちゃ笑顔で
声をかけられた。

「えっ!あ~はい~」

一瞬、ぼけてる~?
なんて思ってしまったけど、

今日は風が強かった。

私の向かう先には安倍川がある。
それを超えて行くのを心配してくれたのかもしれない。

親切な人というか、
奇異なことでは全くないのに、

日頃無いことなので、
驚いてしまった。

ここで驚くことが逆に、
日頃の異常さを物語っているのかもしれない。

それからしばらく走ったところで、
歩道に障害物が・・・

すると、その向こうから来た自転車が先に止まって、
私が通るのをずっと待っていてくれた。

こういうこともあまりない。

同じ場面で私が待っていても、
全く気づかずに通り過ぎる人も多い。

チャリでぼんやりとと走っていても、
日々、色々あって奥深いなあ。  


Posted by マルウチ at 18:25Comments(0)散歩

2011年01月20日

奥深い表装の世界

「絵あるいは書等の作品を
掛け軸・屏風・和額にしたてたり、

それらの古くなったものを仕立て直す仕事を
表装または表具という。」


神戸美和子 表装展

ーKakejiku & Byoubuー



表装展とはどんなものなんだろうと、
興味を持ち見てきましたが、

奥深い世界に感激しました。

吟味された素材を組み合わせ、
絵や書の魅力を最大に引き出し仕立てられた掛け軸。

ひとつひとつに世界があり、
引き込まれました。

掛けたままにするのではなく、
その日その日、来客にあわせて掛ける掛け軸は、

くるくるときっちり巻いて、
小さく収納できるように、

絵や書の部分や素材の違うものも、
同じ厚さにそろえてつくるそうです。

仏教とともに中国からもたらされたそうですが、
そんなところも日本独特の発展の仕方を
したのではないかと思いました。

  


Posted by マルウチ at 10:22Comments(0)散歩

2010年12月10日

今日の富士山




今日、10時頃の富士山。

水平に撮ろうと心がけたつもり・・・
微妙に傾いてしまいましたが、

安倍川橋のたもとから
きれいに見えました。

雪がたっぷりと積もった、
この季節の富士山は迫力があります。

でも、その姿をあまり長くは見せてくれません。
午後2時頃には雲に覆われていました。



手前に見える、
ペンキを塗り直した安倍川橋。

前と同じ色・・・

これにこだわるのには何か意味がある?
のかなあ・・・


  


Posted by マルウチ at 18:41Comments(0)散歩

2010年11月11日

今日の発見

今朝駅の近くに行く用事があり、
自転車で出かけた。

信号待ちをしていると・・・

通勤の人の群れが横断歩道を渡っている。

やがて歩行者用の信号は点滅・・・

歩行者は止まらない。
むしろなだれ込む。

赤に変わっても、
人の群れは止まらない。

車両用の信号が黄色に変わるころ、
やっと歩く人もまばらに・・・

もういないだろうと思ったら、
OLらしき女性が左折の車の前に飛び出した。

ドライバーがよく見ていたから良かったけれど、
危ないところ。

遅刻しそうだったのか、
急いでいたんだろうけど・・・

信号一つ待っても数分、
待ってもいいんじゃない?

と人を見ていては思うけれど、
自分もやっているかも。

自転車に乗っていると、
可能な限り青信号の方向にどんどん走り、
信号待ちを極力避ける。

たまにバスに乗ると、
待ち時間が長いと感じる。

待つことをじっくり受け入れるゆとりがない。

「待つ」を意識してみようかな、と。

今日の発見!






創房荻須は
産業フェアに出展します。

  


Posted by マルウチ at 17:41Comments(0)散歩

2010年11月08日

佐藤阡朗漆展




佐藤阡朗漆展
が開催されています。


漆の色の深み、
形の美しさ、

手仕事の技。

日常に使える食器から茶器まで、
幅広い作品の展示は見応えがあります。


10日(水)までの開催です。
 
 10:00~17:00
 最終日は15:00まで


会場はしずぎんギャラリー四季
 
 アゴラ静岡7F
 (Tel.054-250-8777)










  


Posted by マルウチ at 09:58Comments(2)散歩

2010年11月05日

富士山雪化粧




今日の午前中、
安倍川橋のたもと付近から見た富士山。

山頂付近に積もった雪が、
ティアラのようで、

ちょっとかわいかったです。

富士山に雪が積もり、
これからどんどん冬に向かっていくんですね。  


Posted by マルウチ at 18:34Comments(0)散歩

2010年10月28日

東京都庭園美術館




先日訪れた東京都庭園美術館は、
シンプルで清楚な外観。

庭の芝生には、
小さい子どもを連れた家族がお弁当を広げていたり、

カップルが散歩していたり、
都心の憩いの場になっています。


旧朝香宮邸は、

1910年代から30年代にかけて
ヨーロッパを席巻したアールデコ様式を、
パリ帯在中に目にした朝香宮夫妻の意思で、
1933年に建てられました。

1983年、美術館として開館しました。

建築の全体設計は宮中、皇族関連の建築を
専門とする宮内省内匠省が担当しましたが、

一階の大広間など主要な7室の内装は、
当時パリで活躍していたデザイナーの
アンリ・ラバンが担当しています。

ラバンは、ガラス工芸のルネ・ラリック、
マックス・アングラン、
鉄工芸のレイモン・シューブ、
彫刻家レオン・ブランショらの作品を組み込んで、
フランス・アールデコの華やぎを
遠く離れた日本で再現しました。



玄関を入るとまず正面に、
ルネ・ラリックのガラスレリーフ扉が現れます。

床の美しい模様のタイルの上を歩きながら、
室内の装飾に期待がふくらみます。


ラバンの手がけた以外の各室は、
照明やラジエーター・カバー、家具などを含めて
宮内省内匠寮がデザインしたもので、

細部の装飾や建具には
和風のモティーフを応用したものもあり、
それらがとてもいい雰囲気でした。

大広場のラリックのシャンデリアも
すばらしかったですが、

宮内省内匠寮によるデザインの、
各部屋のランプシェードもそれぞれ魅力がありました。

先進国からのムーブメントを
熱心に研究し吸収した当時の熱気が
伝わってくるようでした。






正門の装飾もきれいでした。  


Posted by マルウチ at 10:49Comments(0)散歩