2012年08月14日

戦争ポスターと命の写真展

「戦争ポスターと命の写真展」

 が 葵区 鷹匠の千代田画廊で開催されています。



戦争ポスターと命の写真展



昭和12年の日中戦争から
20年の敗戦に至る8年間、

国策宣伝のために作られた、
プロパガンダポスター135枚が、

長野県下伊郡阿智村に残されています。


終戦直後に破棄を命じられながらも、

この135枚を自宅の土蔵にしまっておいたのは、
当時の会地村(現在の阿智村)の、

村長 原弘平さん。

ポスターが置かれていた場所は、
人目につかない蔵の天井と梁の

わずか3センチほどの隙間で、
何束かにまるめられていたといいます。

当時、村長として多くの若者を戦地へ送り出した弘平さん。
戦争で長男と次男も失いました。

三男の好文さん(89)は、

「いずれ役に立つときがくるだろう。
大切にとておきなさい」

と、かつて弘平さんから
ポスターが蔵にあることを知らされていました。




戦争ポスターと命の写真展



今回の展示では、

戦争ポスター(複製)20点と、
遺骨収集の写真を展示しています。

国や都道府県などが製作し、
呼びかけているのは、

戦費調達のための国債購入

貯蓄の徹底

兵士の募集

物資の供出



戦争ポスターと命の写真展




このようなポスターが至る所に掲げられた、
町や村の風景。

展示されたポスターを見ながら、
その時代の空気を想像してみました。

その場にいたら、
自分も否応なく流されていたのかなあと・・・



そんな昨日の今日、
朝刊の記事に目がとまりました。

 「だまされることも罪」

 日本が敗戦した翌年、
 映画監督の伊丹万作が書いた文章が静かな注目を集めている。

 戦争責任の問題

  さて、多くの人が、今度の戦争でだまされていたという。
  (略)だまされるということもまた一つの罪であり、
  昔から決していばっていいこととは、されていないのである。
  (略)「だまされていた」といって平気でいられる国民なら、
  おそらく今後も何度でもだまされるだろう。
  いや、現在でもすでに別のうそによってだまされ始めているにちがいないのである。

   2010年、ちくま学芸文庫
   「伊丹万作エッセイ集」から抜粋



今、やはり思うのは、原発のこと。

「安全神話」にだまされてきたんだと。



「戦争ポスターといのちの写真展」

8月16日(木)まで
11:00~18:00(最終日は16時まで)

千代田画廊

静岡市葵区鷹匠3-20-8アークヴァリュー2f

TEL 054-271-8800























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Posted by マルウチ at 11:31│Comments(0)散歩
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