2014年03月04日
もじりの灯り

「もじり」とは?
ウナギを捕る道具です。
エサとなるミミズなどを中に入れ、
入り口を下流に向けて夕方川に沈めておき、
翌朝引き上げるそうです。
ウナギが中に入ると出られない形になっています。
このもじりを長年探していたという方から依頼を受けて、
照明器具に仕立てました。
いまや絶滅危惧種に指定されてしまったウナギ。
こんな道具を駆使してウナギを採り続けていたら、
このような状況にはならなかったのでしょうけど。
2013年08月12日
3年後
納品してから3年、
特別注文で制作した箪笥を納めたお宅に伺いました。
漆の色が落ち着いて、
塗り上がったばかりよりも少し明るい色になっていました。
中に収納しているものは、
カシミアなどの虫のつきやすい衣類のため、
虫除けのために、
底板の上に楠のブロックを敷き詰めてあります。
素材は、全て桐です。
以前は、虫に食われることがあったそうですが、
この箪笥では全くないということで、
安心しました。
これからも、
末永く使っていただければうれしいです。
2013年03月15日
特別注文の家具・途中経過
特別注文の家具を製作しています。
途中経過を職人さんのところで
見せてもらいました。
手持ちの材料を駆使して、
つくってくれています。
たとえば裏側の板も、
20ミリ程の板の厚みを半分にして整えたものを、
使っています。
裏側もピチッとしてきれいです。

まったく装飾のない
シンプルなデザインですが、
側板の小口部分には
数ミリの板目の板を張り付けて、
引き出しの正目とのコントラストをつけています。
細かなところにこだわり、
手間をかけることで、
たたずまいが変わるのかと思います。
それを理解して答えてくれる職人さんがいてこそ
できることかと思います。

塗装前の木地は、
きれいだなあと思います。
もちろんこのままでは使えないのですが。
できあがったら、
塗装屋さんに行きます。
途中経過を職人さんのところで
見せてもらいました。
手持ちの材料を駆使して、
つくってくれています。
たとえば裏側の板も、
20ミリ程の板の厚みを半分にして整えたものを、
使っています。
裏側もピチッとしてきれいです。
まったく装飾のない
シンプルなデザインですが、
側板の小口部分には
数ミリの板目の板を張り付けて、
引き出しの正目とのコントラストをつけています。
細かなところにこだわり、
手間をかけることで、
たたずまいが変わるのかと思います。
それを理解して答えてくれる職人さんがいてこそ
できることかと思います。
塗装前の木地は、
きれいだなあと思います。
もちろんこのままでは使えないのですが。
できあがったら、
塗装屋さんに行きます。
2012年06月12日
朱色の姿見

特別注文の姿見ができあがりました。
10年ほど前、
やはり特別注文でつくらせていただいた姿見。
そのお宅でご覧になった方から、
同じ形で注文いただきました。
古い図面を探しだしつくりました。
色は朱色で、
漆塗りは藤中知幸さんにお願いしました。
2010年09月28日
飾り棚完成
夏の間、漆塗りの作業が続けられていた
幅2メートル45センチの飾り棚。
完成し無事納品することができました。
棚には、これまで収集された焼きものを
飾られるということです。
花瓶やお皿などの焼きものを引き立て、
日々の暮らしを彩り・・・
末永く使っていただければうれしいと思います。
2010年08月04日
新色衣装箪笥

お客様のご要望で、
漆の新しい色を出しました。
塗りあがってから色が落ち着くまで
時間がかかりましたが、
金具を取り付け完成。
無事納品できました。
引き出しのウチノリは105cm。
羽織をの伸ばして仕舞うことができる幅です。
引き出しにはタトウシに入れた着物が3枚づつ入り、
出し入れがスムースです。
2010年07月01日
特別注文の箪笥完成
特別注文の洋服箪笥の塗りが
仕上がってきました。
虫に食われやすいカシミヤなどの衣類の収納、
中に入れる衣類はほぼ枚数も決まっている。
はっきりした目的に合わせ、設計しました。
素材は合津の桐を使用し、
底には楠のブロックを敷き詰めました。
高さは最も丈のあるロングコートに合わせてあり、
ジャケットなどを吊す下のスペースには棚を付けました。
漆の色を出すのに少々手間取りましたが、
遂に完成。
中に収納される衣類の待つ先に
出発するのも間近です。
2010年06月16日
ファスト化不可能
特別注文の漆の色を出しました。
塗ったばかりの漆の色が最終的に落ち着き、
見本の色にまで変化するのを待ちます。
すでに一月以上が経ちますが、
まだ落ち着きません。
じっと待つのみ・・・
安くて早い、
ファストファッション、ファストフードとは
対極にある世界だと改めて思います。
今の時代に、
あえてこれをチョイスする・・・
ライフスタイルをスローにシフトする
きっかけになるのかもしれません。
2010年06月08日
ダイニングテーブルを座卓に
以前購入していただいたダイニングテーブルを、
引っ越しによって間取りが変わったため、
座卓に直して欲しいという依頼がありました。
脚は楔でジョイントされているため、
簡単にとり外すことが出来ます。
将来使うこともあるので、
この機会に漆を塗り直して保管しておきます。
新しく作った座卓の脚を取り付け、
天板も漆を塗り直して完成です。
時が経てば家族構成が変わったり、
人の暮らしは変化していくもの。
その時々のライフスタイルに合わせて、
家具を使い続けていただけるよう、
お手伝いできるのはうれしいことです。
2010年02月09日
総桐洋服箪笥
特別注文をしていただいた、
総桐の洋服箪笥。
塗りが仕上がりました。
漆の色はベージュ系、
何回か色の見本を作り見ていただき、
この色に決まりました。
創房荻須で長年製作してきた、
桐箪笥を漆で仕上げた「こまちシリーズ」の色は、
主に黒と朱色です。
今回のような色ははじめてなので、
新鮮に感じました。
お客様のアイデアで、
新しい可能性が広がったと思いました。
2009年10月03日
総桐箪笥
桐の箪笥の特別注文が
ここ数年増えています。
衣類などを大切に収納したいと
考えるからだと思います。
桐材は昔から、軽さ、防湿性、耐火性などの点で
優れた材として認識されてきました。
桐は木材の収縮性が小さいく、
精密に造ることが可能です。
タンスの引き出しを一つ押すと、
その空気圧で他の引き出しが前に出てくるような
仕事が可能になります。
これは、職人の腕自慢をしているわけでなく、
桐の特性である防湿性を生かすために必要なものなのです。
防湿性に優れた桐材を使用しても、
精密性に欠ける加工では
タンスの中の湿度を一定に保つことはできません。
防湿性には、桐板の厚みも関係します。
薄いものはやはり防湿性が劣ります。
桐の木には防虫効果のある成分が含まれていますが、
殺虫効果まではないので、防虫剤を入れて収納します。
やはり精密性の高い箪笥であれば、
防虫剤の効果も上がります。
総桐箪笥は、日本の風土に適した収納家具です。
2008年05月27日
2008年05月13日
2008年03月27日
材料から選ぶ
材料を自分で選んで特注したいというお客様が見に来られました。
大きさ、材質、形、あらゆる観点から吟味中です。
以前、思うようにできなかった経験もおありのようで、
今回は慎重にと思っていらっしゃるようです。
家具ひとつで部屋は大きく変わるものだと思います。
その方が納得のいくものを造らせていただき、長く使っていただけたらうれしいです。
2008年02月06日
いよいよ出番か?
福島県は浪江産の欅の一枚板。
幅 1m10cm
長さ 2m10cm
厚さ 11cm
昭和60年に仕入れたものです。
23年間、うちの倉庫で時を待っていてくれました。
伐採されたのはさらに遡って、昭和40年代のことです。
写真は、木の育った方向からいうと逆さに置いてあります。
中心から下にかけての裂けたようなところは、枝分かれしたところです。
注文を受けているセンターテーブルにどうかと出してみました。
お客様にも見ていただいて、相談しながら決めていきます。
父が、デザイン、設計をしますが、
そのままの形と大きさを生かしてつくったらどうかと考えているようです。