2022年01月26日
静岡で生まれた奇跡

静岡の漆職人の細田豊さんの訃報に接して、
しまってあった曲げの器を出してみた。
数年前展示会でご一緒した際に買い求めたが、
細田さんからいただいた最後の曲物になってしまった。
他にも気に入ったものがあったが、
自分の売り上げを思うと手が出なかったのが悔やまれる。
中身がどんなに貧しくても気分を上げてくれる、
毎日の私のお供の小さなお弁当箱も、
もっと丁寧に扱おう!
ずっと前どこかに忘れてきたお弁当箱のことも思い出した!
細田さんは自らヒノキの曲物を制作し漆塗りを施していた。
木工の産地といっても静岡では思うように木地が手に入らず、
自ら制作するようになったのではないかと推測しているが、
自ら作るからこそ自由に多様な形に挑戦できたのではないだろうか。
様々な変り塗り、色漆、箔、螺鈿などを取り入れ、
曲げわっぱを繊細で美しい器に昇華させた功績は大きいと思う。
静岡という産地ならではで生まれた奇跡だと思っている。
師のあとを継ぐ後継者の今後の活躍も楽しみにしたい。
2018年03月01日
ビジュアルマーチャンダイジング実践講座とは?
「ビジュアルマーチャンダイジング実践講座」
というものに参加しました。
商品を販売する時のデイスプレイの講座で、
4回シリーズのとても内容の濃いものでした。
これまでも家具展や真田紐の販売など、
色々な場所で展示をしてきました。
自分なりに考えてやっていたつもりでしたが、
最初の回に、「展示と陳列は違います」という
先生の一言にショックを受けました。
そんなこと考えたことなかった!!
それからは先生の言葉が新鮮にひびき、
いちいちうなずけました。
毎回、講義を聞いてから紙コップや紙皿などを使っての実践があり、
やってみることで理解が深まりました。
また他の参加者の実践も、
こんなやり方があったのかと新鮮で、
それについての先生の解説を聞くことも参考になりました。
最終日は参加者が自分の商品を持ち寄り、
それぞれのテーマに沿って実践しました。
テーマやポイントなどを説明した後、
先生に手直しをしていただきましたが、
そのビフォーアフターが驚きでした。
同じ商品が数段グレードアップするのです!

↓

こちらは一緒に参加していた染物屋さんの展示です。

↓

街の中を歩いてもこれはと思う展示は、
「左右対称」「三角形」「繰り返し」「分類」
などの基本ができている!
なるほど〜
何気なく見ていたものに意味があるとわかると、
楽しくてしょうがない!
今まで感覚でやっていたことに理論がプラスされると、
こんなに世界が広がるものかと驚きました。
まずは、4月の駿府楽市
「融の会・暮らしの調度展」で実践してみたいです。
というものに参加しました。
商品を販売する時のデイスプレイの講座で、
4回シリーズのとても内容の濃いものでした。
これまでも家具展や真田紐の販売など、
色々な場所で展示をしてきました。
自分なりに考えてやっていたつもりでしたが、
最初の回に、「展示と陳列は違います」という
先生の一言にショックを受けました。
そんなこと考えたことなかった!!
それからは先生の言葉が新鮮にひびき、
いちいちうなずけました。
毎回、講義を聞いてから紙コップや紙皿などを使っての実践があり、
やってみることで理解が深まりました。
また他の参加者の実践も、
こんなやり方があったのかと新鮮で、
それについての先生の解説を聞くことも参考になりました。
最終日は参加者が自分の商品を持ち寄り、
それぞれのテーマに沿って実践しました。
テーマやポイントなどを説明した後、
先生に手直しをしていただきましたが、
そのビフォーアフターが驚きでした。
同じ商品が数段グレードアップするのです!

↓

こちらは一緒に参加していた染物屋さんの展示です。

↓

街の中を歩いてもこれはと思う展示は、
「左右対称」「三角形」「繰り返し」「分類」
などの基本ができている!
なるほど〜
何気なく見ていたものに意味があるとわかると、
楽しくてしょうがない!
今まで感覚でやっていたことに理論がプラスされると、
こんなに世界が広がるものかと驚きました。
まずは、4月の駿府楽市
「融の会・暮らしの調度展」で実践してみたいです。
2014年11月10日
ホームページ更新
少しずつ、
ホームページを更新しています。
今日は、
写真立ての横型(小)を手直ししました。


欅の無垢の材料をくり抜き、
フォトフレームに仕上げました。
拭き漆を施した木目が美しく、
無垢を贅沢に使った木の重みと安定感があります。
構造はシンプルで、
本体にくり抜いたスペースに枠をはめ込んであります。
簡単に折り付け取り外しができます。
天然の木材を使用しているため、
木目はひとつひとつ異なります。
寸法 : 幅10cm×奥行き3,5cm×高さ9,5cm
価格 : 9,800円
ホームページを更新しています。
今日は、
写真立ての横型(小)を手直ししました。
欅の無垢の材料をくり抜き、
フォトフレームに仕上げました。
拭き漆を施した木目が美しく、
無垢を贅沢に使った木の重みと安定感があります。
構造はシンプルで、
本体にくり抜いたスペースに枠をはめ込んであります。
簡単に折り付け取り外しができます。
天然の木材を使用しているため、
木目はひとつひとつ異なります。
寸法 : 幅10cm×奥行き3,5cm×高さ9,5cm
価格 : 9,800円
2014年11月05日
ホームページ更新
作っていただきながら、
内容を充実できないままになっているホームページ。
まずは出来るところから!
思い立って着手しましたが・・・
どうやっても、
画像の配置がうまくいきません。
今のところはこれでOKとしよう!
ゆっくりやっていきます。
今日は、写真立ての情報を更新しました。



寸法 : 幅15cm×奥行7cm×高さ20,5cm
価格 : 18,400円
内容を充実できないままになっているホームページ。
まずは出来るところから!
思い立って着手しましたが・・・
どうやっても、
画像の配置がうまくいきません。
今のところはこれでOKとしよう!
ゆっくりやっていきます。
今日は、写真立ての情報を更新しました。
寸法 : 幅15cm×奥行7cm×高さ20,5cm
価格 : 18,400円
2013年08月30日
うろの花器
大きな木を切ると、
中が空洞になっていることがあります。
うろと呼ばれますが、
おもしろい表情があります。
そのうろを生かして花器をつくりました。
表面には漆を塗っています。
華道の先生からのご依頼です。
10月の華展に使うそうです。
どんな花が生けられるのか楽しみです。
2013年06月28日
疲れている
朝食の後片付けをしていると、
突然、蝉が鳴き出した。
早っ!
まだ、6月なのに~?
しかも家の中で!
いや、蝉じゃない、カエル?
混乱しながら、
音のする方に進むと、
洗面所で夫が電気カミソリ(?)
でひげを剃っていた。
正体が分かれば、
聞き慣れた音だった。
やっぱり、疲れている・・・
こんな灯りがあったら、
癒されるかも。
2012年09月21日
花器と草花
展示場の裏で、
塀に絡みついて伸びていた草です。
紙紐と和紙と漆で形づくった花器に挿してみました。
蔓の動きの軽快さが、
うっとうしい暑さの中で涼しげです。
草花と花器の組合わせ、
無限の楽しみです。
2012年08月22日
ツートンカラーがスタイリッシュ
15cm角の菓子皿です。
まずは裏側から・・・
高台と平らな部分には
石目塗りを施しました。
石目塗りとは、
下地に安倍川の砂を使った、
とても堅牢な塗りです。
シャープに塗り分けられた、
拭きうるしと黒の石目塗りのツートンカラーが、
スタイリッシュ!
ではないですか?
表は・・・
わずかに縁を残して、
全面にたたき彫りで表情をつけました。
フラットな表面には、
杢目を生かした拭き漆をかけました。
銘々皿として・・・
茶托として、
お茶碗の横に、
小さなお菓子を添えてもいいかもしれません。
ちょっとしたアイデアで、
使い方は自由自在。
いろんなシーンに活躍してくれそうです。
2012年08月13日
空間に趣を
長さ1800mm
幅420mm
長い長いタペストリーを作ってみました。
ちょっとしたスペースに使ってみたらいかがでしょうか。
間仕切りとして、
目隠しとして、
表面に漆を施した布を
二枚あわせてあり、
布の重なりに動きが感じられます。
微妙な透け感が、
空間に趣を生み出します。
長年製作している屏風と
同じ素材を使用していますが、
屏風のエッセンスを、
気軽にインテリアに・・・
そんな発想から作ってみました。
2012年08月02日
欅の写真立て
以前、小振りの厨子をつくったとき、
同じ素材でこの写真立てを併せてつくりました。
和の雰囲気で素材のいい写真立てはあまり無いのか、
思いの外好評で、
この写真立てを希望する方が多く、
単品でも販売するようになりました。
構造は木をくり抜いて枠をはめ込む、
シンプルなものです。
木の重さがあるので安定感があります。
実際に使っていただいているお宅で拝見しましたが、
写真が木の枠の中にしっくりと収まっていました。
存在感もありながら、
邪魔をしない感じがいいと思います。
形や、大きさも増えました。
2012年02月17日
フォトフレーム
小さな厨子にセットで
小さな写真立てをつくったのが最初。
「写真立てだけ欲しい」
というお客様の要望があり、
形や大きさを色々つくるようになりました。
欅の重みがずっしり、
安定感があります。
無垢の板をくり抜き枠をはめ込む
シンプルな構造になっています。
2010年12月24日
1300年前の漆芸
『祖母の墓?に寄り添う
「太田皇女」石室』
中大兄皇子の娘「太田皇女」の墓の
可能性もある石室が見つかった。
という記事を10日ほど前に見た。
その中で、
石室内からは漆膜片や鉄釘が見つかり、
棺は漆塗りの木棺だったとみられる。
牽牛子塚(けんごしづか)古墳では、
漆と布を重ね合わせて作った
最上級の棺の破片が見つかっており、
これは同墳の方がランクが上の人物が
葬られたことを意味する。
という漆の棺についての記述に
興味を持った。
この時代、最もランクの高い棺は
乾漆で作られていた。
素材は紙ですが、
技法としては同じ乾漆の花器。
現代にも生きている、
1300年前の技術。
暮らしの調度品として、
身近に使えるのもいいかなあと・・・
飛鳥時代の女帝・斉明天皇(594~661)の
墓と有力視されている、
奈良県明日香村の
牽牛子塚(けんごしづか)古墳(7世紀後半)。
その約20メートル南東で
石室が見つかったことは、
斉明天皇の墓の前に
「太田皇女」が葬られたとする、
「日本書記」の記述と符合し、
専門家も注目しているそうだ。
2010年11月30日
真田紐ストラップ
産業フェアでは
真田紐ストラップが好評でした。
カメラや携帯電話などを
首からかけることができます。
訪れた若い夫婦の会話・・・
妻「かわいい~!」
夫「これにケイタイ付けてれば、
すぐ、電話に出られるよ。
ケイタイが携帯になってないんだから。」
別の年配の夫婦・・・
妻「あなた、これ付けときなさいよ!」
夫「紐付けられてるみたいだなあ」
夫婦は、お互いに相手にケイタイストラップを
付けさせたいようです。
仲良くおそろいでお買い上げのご夫婦もいましたよ。
2010年08月12日
欅の茶托
家具を作った後に残った、
小さな木の板を利用した茶托。
厚さ5cm程の木を彫って、
形を作っていきます。
木はほとんどが欅。
堅い欅を彫るのはとても手間のかかる仕事ですが、
90歳を超えた彫刻の職人さんが、
今でも少しづつ作っています。
木の部分によってひとつ一つ、
木目の出方や色が違い、
購入される方は数十個並べて、
好みの一枚を選んでいかれます。
ほとんど木目の出ていない、
きれいなところがいいと思う方や、
虫食いやキズがあるところが面白いという方、
人それぞれ美意識の違いに感心させられます。
四角い茶托は珍しいのですが、
お茶碗をのせて持ってみると、
角が持ちやすく、
使い勝手がいいです。
大振りのお茶碗によく合います。
2010年06月09日
名刺入れ
名刺入れを作って欲しいという依頼を受け、
いくつか試作してみました。
木製の本体に和紙を貼り、
赤の漆で色づけしたもの(左)
欅の木目を生かしたもの(中央)
紙ひもと和紙で形づくったもの(右)
名刺入れは挨拶の時に
さりげなく相手に見られるもの。
こんな個性的な名刺入れはいかがでしょうか。
2010年05月24日
灯りのススメ
麻布に漆をしみこませて形づくった灯り。
自然素材の内側から漏れるふんわりした光、
主照明を落とした中、
後ろの衝立にも光がぼんやり映っています。
ガラスや壁に映る光、
灯りから照らし出される光と、
それによって作り出される影とのコントラスト、
同じ部屋を全く異なる雰囲気に変えるインテリア。
これから雨の続くうっとうしい季節、
部屋をくつろげる空間に一変させる灯りを
活用してみてはいかがでしょうか。
人はやわらかいオレンジ色の光に照らされると、
自然に緊張がほぐれ安らぎを感じるそうです。
人の感覚の多くを占めるのは視覚、
そしてそれを左右する大切な要素が光。
部屋でゆったりとくつろぎたいとき、
灯りをひとつ置いてみてはいかがでしょうか。
2009年07月23日
壁掛け花入れ
駿府楽市での展示も、
あと一週間あまりとなりました。
昨日、花入れの花を取り替えてきました。
壁掛け用の花いれ。
玄関、廊下、階段の壁、
花を飾る小さな空間をつくることで、
暮らしに彩りが生まれるのでは・・・
そんな日々の暮らしに生かしていただけたら
うれしいと思い作っています。
2009年06月02日
一閑張り籠
一閑張りの籠。
竹で編んだ籠に和紙を貼り、
表面に漆を塗って仕上げています。
今、籠の中には、裂織りに使う緯糸が入っています。
編みかけの毛糸や、手芸の道具を入れると、
軽いので持ち運びに便利です。
新聞や雑誌などを入れてマガジンラックにも。

竹籠を編んでくれるのは、葵区弥勒にある籠やさん。
築60年以上という建物。
トタンで囲ってしまったのが残念ですが、
ぜひ、残していって欲しいです。
2009年05月26日
2009年05月07日
頼れる引き立て役
山の中で他の木に巻き付いていた蔓を取ってきました。
鮮やかな若葉の緑が黒の花器に映えました。
一週間経つと元気がなくなってきたので、
今日は南天に取り替えました。
シンプルな一閑張りの花器は、
どんな植物も受け入れて引き立てる
なかなか頼りになるヤツ!です。