2010年10月28日

東京都庭園美術館

東京都庭園美術館


先日訪れた東京都庭園美術館は、
シンプルで清楚な外観。

庭の芝生には、
小さい子どもを連れた家族がお弁当を広げていたり、

カップルが散歩していたり、
都心の憩いの場になっています。


旧朝香宮邸は、

1910年代から30年代にかけて
ヨーロッパを席巻したアールデコ様式を、
パリ帯在中に目にした朝香宮夫妻の意思で、
1933年に建てられました。

1983年、美術館として開館しました。

建築の全体設計は宮中、皇族関連の建築を
専門とする宮内省内匠省が担当しましたが、

一階の大広間など主要な7室の内装は、
当時パリで活躍していたデザイナーの
アンリ・ラバンが担当しています。

ラバンは、ガラス工芸のルネ・ラリック、
マックス・アングラン、
鉄工芸のレイモン・シューブ、
彫刻家レオン・ブランショらの作品を組み込んで、
フランス・アールデコの華やぎを
遠く離れた日本で再現しました。



玄関を入るとまず正面に、
ルネ・ラリックのガラスレリーフ扉が現れます。

床の美しい模様のタイルの上を歩きながら、
室内の装飾に期待がふくらみます。


ラバンの手がけた以外の各室は、
照明やラジエーター・カバー、家具などを含めて
宮内省内匠寮がデザインしたもので、

細部の装飾や建具には
和風のモティーフを応用したものもあり、
それらがとてもいい雰囲気でした。

大広場のラリックのシャンデリアも
すばらしかったですが、

宮内省内匠寮によるデザインの、
各部屋のランプシェードもそれぞれ魅力がありました。

先進国からのムーブメントを
熱心に研究し吸収した当時の熱気が
伝わってくるようでした。



東京都庭園美術館


正門の装飾もきれいでした。


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Posted by マルウチ at 10:49│Comments(0)散歩
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