2012年12月14日

汝を愛し汝を憎む

汝を愛し汝を憎む




今の季節の楽しみの一つは、
冬空の中きれいに見える富士山。

中腹までたっぷり雪がかかった富士山は、
どっしりとして迫力がある。

安倍川橋のたもとに近い土手の上から
自転車で通る度見るのが楽しみになっている。

でも、富士山を見るのが楽しみになったのは、
ここ十年程のこと。

静岡で生まれ育った私にとって、、
あまりにも身近にありすぎて逆に関心がなかった。

ある程度年齢を重ねて、
自分の生まれ育った土地への愛着を
実感できるようになったのかもしれない。


太宰治の「津軽」は、

昭和19年3週間にわたって、
故郷の津軽半島を一周した紀行文。

その中で、
津軽富士と呼ばれる岩木山を
様々な角度から見た描写がある。

久しぶりに訪れた故郷の自然に触れ、
その美しさを再認識している。

30年ぶりに読み返して、
10代の頃には読み取れなかったことが、
今はしみじみと伝わってくる。


小説の中の一節、
故郷に贈る言葉を求められて、曰く、

「汝を愛し、汝を憎む」


これは誰しもが少なからず抱くふるさとへの思い、
かと思う。

私にもあるなあと思う。
そしてこの頃、

私の生まれた家の家業である家具製造。
この業界へも同じような思いを持つ。

ものをつくる。

暮らしをつくる。

とてもやりがいのある仕事だと・・・



盛り上げていきたいです。






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Posted by マルウチ at 11:30│Comments(0)散歩
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