2009年03月27日

「貰いたくない」

樹木希林が笑っていいともにいつか出ていたとき、
「私、こういうものをとっても貰いたくないんです。」と、
タモリの携帯ストラップを貰うのを断っていた。

こういうことは、とても言いにくい。

角が立つのでは・・・
人の好意に対して失礼ではないか・・・
自分の気に入ったものしか使わない。
これも、心が狭いのかなあ・・・
などと、考えてしまう。

「シンプルに暮らしたい」と思いいつつ、増えていく”もの”

最近も、近所に銀行の小さな支店ができ、
用事を済ませると、店員がオープン記念のプレゼントがあるという。
「お好きなものを選んでください。」と、にこやかに言う。

欲しいものはなかった。
でも、「いらない」とは言いにくくてついもらってしまった。

体調がよく、気力十分な時ならいいけれど、
ちょっと疲れているとか、
急いでいるときなど、
とくに断りにくい。

「役にたたないもの、
美しいと思わないものを
家に置いてはならない。」


と、ウイリアム・モリスも言っている。

家の中を見回してみる。
モリスの言葉に忠実にというか、
自分たちの納得するものだけを揃えてきたとは思う。

でも、人に貰ってしまうもの
それが悩みの種なのだ。

樹木希林のようにさらっと言ってしまえるのも、
相手との関係性に不安がないというか、
自分がどう思われるかなど気にしていないのか、
むしろ、人との間に壁がないからできるのかもしれない。

やはり、”もの”ではない。
自分の問題なのだ、たぶん。



Posted by マルウチ at 18:26│Comments(0)
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