2009年10月14日

黒川能大草公演

黒川能大草公演


国指定・重要無形民俗文化財、黒川能。

山形県の鶴岡地方、黒川の鎮守春日神社の神事能として、
氏子たちの手によって500年もの間連綿と伝えられてきました。

島田市の天徳寺で、その公演がありました。


お寺の中につくられた舞台。
仏様を祀るお堂の天井の装飾越しに舞台が見えます。

演目は、能「巴」・狂言「瓜盗人」・能「岩船」

言葉も舞もほとんど理解できないのですが、
鼓や笛の音を聞いていると、
異次元の世界に吸い込まれていくようでわくわくします。

黒川能の場合東北なまりですが、
狂言の言葉は理解できます。

狂言のはじめには、「このあたりのものである」と言いますが、
これは特別な人の話ではなく、
誰でも共感、共有できるお話だというようで、
愚かで弱い人間への理解を感じます。

「岩船」では、この公演の開催に尽力された
彫刻家大塚亮二さんの面が登場しました。

あっという間の2時間でした。

島田の地元の方たちの力で開催された公演。
すっかり暗くなった帰り道、
足下を照らす竹の灯りも手作りの公演らしくすてきでした。







Posted by マルウチ at 18:09│Comments(2)
この記事へのコメント
こんにちは。

黒川能、行ってきたのですね。

「巴」「岩船」と、興味ある能だったのですが、
昨年の印象がイマイチだったので、
今年はパスしてしまいました。

今年は良かったようですね。
また、話を聞かせて下さい。
Posted by kittsankittsan at 2009年10月16日 09:25
こんにちは。

お寺の建物の中につくられた舞台なので、
踊りがのびのびとできないような気がしました。

前回の能舞台での公演の方がよかったと思いますが、
こんな空間での公演もまた、おもしろいと思いました。
Posted by マルウチマルウチ at 2009年10月16日 11:25
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    コメント(2)