2009年10月29日

素朴な琴


 この明るさの中へ
 一つの素朴な琴をおけば
 秋の美しさに耐えかね
 琴はしずかに鳴りいだすだろう



茶の湯では、春に摘まれた新茶は葉茶のままで茶壺に詰められ
夏を越して、初冬11月になって初めて使われる。

前年から使い始めた茶壺の茶葉が残り少なくなり、
わずかになった古茶の名残を惜しむ名残の茶。

この季節を味わう小さなお茶会。
心づくしのおもてなしを楽しませていただきました。

床には、八木重吉の詩 「素朴な琴」

清々しく晴れわたる秋の美しさに、
ひとりで静かに鳴る素朴な琴。


また昨日は、すばらしい手仕事の作品に出会い、
もう一つ琴の音を聞いたようです。

染織の景山秀雄さんと、
木工作家藤井慎介さんの二人展。

景山さんの織りとのすてきなコラボ、
木の持ち味を生かした飾り棚やテーブル。

感激しました。

残念ながら10月28日までの開催でした。





Posted by マルウチ at 21:59│Comments(0)
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