2012年07月30日

静かな反発

私の通り道でもある北街道は、
市民文化会館に向かう人々が歩く道でもある。

コンサートが開かれる日には、
歩く人の行列ができることもある。

その人の波を見ていると、
どんなコンサートなのか少し想像がつく。

同じコンサートに臨む人々。
ファッションにも共通性がある。

ある時、ロリータの群れとパンクの群れが
北街道を市民文化会館に向かっていた。

ロリータは、映画「下妻物語」でその存在を認知したが、
色合いとしてはピンク。

パンクは、私も10代の頃は、
服にやたらと安全ピンを付けていたこともあったが、
色は圧倒的に黒。

そのピンクと黒のグループが、
うらぶれた北街道のあちこちに現れた。

この二つは同じ幹から出た枝なの~?
と感心したものだ。

でも、どういう繋がり?
疑問が残った。



一ヶ月ほど前のこと・・・

現在オリンピックが開催されているロンドンにある
ビクトリア&アルバート美術館で、

日本のロリータファッションを
特集した展示か開かれている

という記事を見た。


ロリータファッションを
「90年代に 『ハローキティ的カワイイ』を好む日本で現れた、
過激なストリートスタイル」と紹介。

華やかなお姫様スタイルの「スイート」

黒を基調をした華美な「ゴシック」

安全ピンやチェーンをあしらう「パンク」

とロリータにも種類があるらしい。

そしてそれぞれに英国の文化が影響しているという分析。

「下妻物語」では、
深田恭子演じるロリータの主人公は、

「ロココの精神」とか言ってたような・・・



この展示を企画した日本美術担当主任学芸員の
フォークナー氏は・・・

 「例えば英国のパンクロックは体制への劇的な反発だった。

 日本のロリータはそれを吸収してひとつの様式にした。
 でも、体制を変えようとはしていない。
 
 
 個性のアピール手段であって、静かな反発だと思う」




で、
なぜ今私はこの話題なのかというと、

つい最近、
ロリータファッションの女子が、
カジュアルなチノパンの彼氏と歩いていた。

そこに違和感!

静かな反発~
そこでパンクとつながるのか!

と、納得したばかりだったので・・・
















Posted by マルウチ at 15:27│Comments(0)
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