2008年06月18日

縦糸を張る

富士宮の織物工房の景山さんに、織機の縦糸を張っていただきました。
機織りで最も大変な作業をプロの景山さんにお願いするなんて贅沢、
いずれ自分たちで出来るようになりたいと思っていますが。


縦糸を張る


織機の後ろ側から見たところです。画面の右側に縦に針金のような棒が沢山並んでいますが、
この下の方ににある小さな穴ひとつひとつに、専用の道具を使って糸を通していきます。
この作業に2人がかりで約2時間かかるそうです。



縦糸を張る

縦糸の先端は、手前の布に数十本づつに分けて縛ります。
細い格子のようなものを通って糸がこちら側に出ていますが、これを「おさ」といいます。
現在これを竹で作る職人さんはすでにおらず、今はステンレスで作るそうです。
うちの織機は古いものを譲り受けたものなのでおさは竹で出来ています。
大変貴重なものだそうです。素人の私たちが使うのではもったいないのですが・・・。

縄文時代の機織りの道具が出土していると聞きます。
そして、機織りはどこの国でもほとんどが女性の仕事とされていたそうです。

私も、ほんの少し織りをやってみての感想ですが、DNAに記憶されていたような気がしました。
集中できるのが心地よく、女性にとって心境を調整する場だったのではないかと思いました。
質の高いものを作ろうとしたり、新しい織り方に挑戦したり、能力を発揮できる
やりがいのある場だったのではないかなあと想像しています。



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Posted by マルウチ at 08:16│Comments(0)機織
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