2009年08月22日

万葉の昔からクソカズラ

万葉の昔からクソカズラ


クソカズラ。
ヘクソカズラともいう。
漢字にすると、屎葛。

名前の由来は臭いの悪さからくる。

万葉の昔からこの名前がついているというから、
気の毒にとも思う。

「葛花に這ひおほどれる屎葛、絶ゆることなく宮仕へせむ」

葛の花に這いまつわるクソカズラのように、
いつまでも宮仕えしよう。

という万葉集のこの歌には、悪臭などではなく、
いろんな物に絡みついてどこまでも伸びてゆく、
この花の特性が使われている。

私は、ここに「クソ」と名付けたくなる所以があるような気がする。

我が家の庭でも、木でも草でもグルグル絡みつき、
抜いても抜いてもへこたれないそのしぶとさには舌を巻く。

白い小さな花はかわいらしいのだけど、
やっぱり憎たらしいから、
これからも「クソカズラ」のままでいいでしょう。





同じカテゴリー()の記事画像
春のこころは
春は巡ってきた
歪な影
花は朽ち果てたものに寄り添う
花の色はうつりにけりな
期待する
同じカテゴリー()の記事
 春のこころは (2022-04-08 14:21)
 春は巡ってきた (2022-03-13 16:51)
 歪な影 (2021-10-12 09:41)
 花は朽ち果てたものに寄り添う (2021-08-24 11:36)
 花の色はうつりにけりな (2021-07-12 12:58)
 期待する (2021-02-04 14:31)

Posted by マルウチ at 09:09│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
万葉の昔からクソカズラ
    コメント(0)