2010年07月20日

ひたすらなる青

ひたすらなる青


つきぐさに 衣は摺らむ 朝露に 
濡れてむ後は うつろひぬとも
 

 
 つき草(露草)の花で衣を染めよう。
 朝露に濡れた後はすぐ色が変わっても



空き地や道の隅に、
この頃咲いているのを見かける露草。


青い花は他にもいろいろあるけれど、
これほどにひたすらに青く、
混じりけのないものは
他にはないんではないかなあと思う。

冴えかえった青は、
異次元に通じているかのように透明感がある。


万葉人は花びらを摘み、
布に吸い取らせて身につけたという。

染料が貴重な時代、
すぐに色あせてしまうと分かっていても、
ひととき衣を染めて楽しんだのでしょうか。

人工的な色に溢れる現代は、
自然の中にあるそのままの露草の色を
ながめるだけで楽しいと思う。





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Posted by マルウチ at 13:42│Comments(0)
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