2010年03月12日

エステサロンでキャラメル?

エステサロンでキャラメル?


レバノン・フランス合作の映画、
「キャラメル」を観ました。

ベイルートのヘアエステサロンを舞台に、
女性たちの悲喜こもごもを皮肉とユーモアを交えて描く
ハートウォーミングストーリー。

アラブの文化や女性観に無意識のうちに縛られ、
様々な問題に悩むアラブ社会に生きる
女性たちの日常をつづる。

監督は、長編映画初監督にして
主演も務めたナディーン・ラバキー。


オープニングでも美味しそうな映像が映る、
題名の「キャラメル」とは何か?

その疑問は解けないままストーリーは進み、
忘れたころ、キャラメル登場となる。

エステサロンでキャラメル?

いや、エステサロンでこそ使われるものなのだ。

後ろ向きな生き方をスパッと断ち切り、
前向きに生きるために時には必要な人生のキャラメル。

なかなかセンスのいい、
この美貌の女性監督の力量を感じました。

そして、レバノンという未知の国。

地図を見ると東地中海に面し、
イスラエルにも接している。

この位置関係からして、大変そう・・・
宗教的にもわかりにくそう・・・

と思ってしまいますが、
映画の力はすごい。

この映画の誰しも共感できる等身大のドラマによって、
レバノンという国がぐっと身近なものになりました。

映画を観ることの意味が広がった気がしました。





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Posted by マルウチ at 13:47│Comments(2)映画
この記事へのコメント
こんにちは。
「キャラメル」って、奇妙なタイトルだと思っていましたが、
そう言う映画だったんですね。

静岡シネギャラリーセレクション、私は韓国映画「チェイサー」を見ました。
ブログにも書きましたが、凄まじい映画で、
あらためて韓国映画の底力を思い知らされました。

マルウチさんにお勧めなのが、韓国映画「母なる証明」。
母なる人全員に見てもらいたい映画です。
静岡で公開されるか分かりませんが、
韓国若手監督の最新作「息もできない」も是非見てみたい。

ダメダメ日本映画を尻目に、韓国映画はどこまで上り詰めるのでしょう。
Posted by kittsankittsan at 2010年03月13日 09:43
こんにちは。

私は気が小さくて、チラシを見ただけで怖そうで敬遠してしまうのですが、
やっぱり「チェイサー」は、良かったですか。

「母なる証明」も観たいとは思っていたのですが、
見逃してしまいました。でも、いつか観ますね。

韓国映画は、ほとんど観たこと無いですが、
kittsanのお勧めならば、
これからは注目していこうと思います。
Posted by マルウチマルウチ at 2010年03月15日 18:19
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