和家具・日々是好日　　　　　　　　　　　　　

先週のこと、家具組合の主催するセミナーの帰り道、
雨も上がったので、会場の中島屋から歩いて帰ることにしました。

そろそろ家に近くなった頃、「おねさん、おねえさん」と呼ぶ声。
どうも、こちらに向かって呼んでいるよう。
おねえさんと呼ばれて振り返っていいものかどうか、
固まりながら歩き続けていると、さらに大きな声で呼ぶ声。
声は完全に私に向かっている。

どうしようかと思ったのですが、思い切って振り返ると、
肉まんで有名なお店のご主人が、
「餃子食べる？」
「え？」
「ちょっと待ってて」と、お店に入ってしまいました。

ほんとに待ってたほうがいいのか、このまま立ち去ったら悪いだろうか、
悩んでいる間にご主人が戻ってきてビニール袋を手渡します。
「いや、でも、あのう・・・」
「いいから、いいから、１分チンして食べて。」
と、行ってしまいます。
「あ、ありがとうございました。」

ほんとにいいのかなあ、もらっちゃって。
いつも、こうして店の前を通る人にあげているのかなあ。

時々、肉まんを買う店だし、怪しい人ではないことは確かだし。
あまったものを捨てるよりは誰かに食べてもらいたいということかなあ。

何かと、人をだます事件が多いこの頃、でも人の好意を疑うのはよくないよなあ。

「普通はもらわないでしょ」
「俺だったら断るね。」

やはり、夫はこう言った。

「これを食べて死んでも私は悔いはないよ！」
なあんて大見得をきったりして。

教わったとおりレンジで１分。
付いていたたれにつけて・・・・

「おいしいじゃん！」





今日、先日のお礼を言いながら、肉まんを買ってきました。
こんなリピーターも多いのかな。