2009年01月16日
ガザへの攻撃20日目
先月27日から始まったイスラエル軍による攻撃で、千人を超える犠牲者が出てい
るパレスチナ自治区ガザ。国連の事務総長がイスラエルを訪れた昨日、ガザの国
連機関が砲撃されたというニュース。
そして、朝刊の「日本人医師ガザ入り」という見出し。静岡にも何度も講演に来ても
らった地球のステージの桑山さんの写真がありました。ガザに向かっているという
情報は聞いていましたが、いよいよ現地に入り、緊急医療支援にあたるとのこと。
無事を祈らずにはいられません。
数日前、友人から、国連職員の寺畑由美さんのブログを日本語に翻訳したものが
送られてきました。8日付のブログの一部です。
ガザで起こっていることを書けるだけ書いていこう、最初はそう硬く決意していた。
その気持ちは今も変わっていないけれど、人道支援物資をガザに運び込む、そ
のほんの一部を手伝う作業だけで精一杯の毎日が続き、ほかのことはいっさい
できないままに来てしまった。
ガザの人たちは、本当に信じられないほどの強さを見せている。子供たちのため
に、自分の恐怖心は表に出すまいとし、父親と男の子たちは毎日、イスラエル軍
の無人機が頭上を哨戒し、空爆と銃撃でひっきりなしに地面が揺れ動く中、一家
のための食べ物を探しに街に出ていっている。
どこにも安全な場所はない。私がラファに住んでいた時には、攻撃にさらされる地
域の家の人たちはみな、国連の学校を避難所にしていた。国連の施設なら絶対
に安心だと思っていた。でも、もうそんなことはない。これまで何度も繰り返されて
きた侵攻と軍事攻撃の際に、ガザの人たちをそれなりに守ってくれていたルール
は、もういっさい通用しない。国連の学校にミサイルが撃ち込まれたことひとつを
とっても、それは明らかだ。この学校には何百人もの人が避難していた。ミサイル
の一撃で40人以上の人が殺された。
寺畑さんは、2003年からNPO法人地球のステージの現地駐在員としてパレスチ
ナガザ地区最南端の町ラファで、青少年を対象とした心理社会活動に従事し、昨
年からは国連の職員としてガザに駐留していました。イスラエルによる空爆がはじ
まって3日目には退去を余儀なくされ、現在はガザ外で国連の支援活動に従事し
ています。
NPO法人地球のステージの現地駐在員をしている頃、一時帰国した寺畑さんの
お話を静岡で聴く機会がありました。小柄だけれども、はじけるような元気の良さ
が印象的でした。こういう人だからこそ、紛争の絶えない国で難しい支援活動が
出来るんだろうなと思いました。
その時見たビデオに映っていたパレスチナの少女たちは元気だろうか。間近に迫
った学校の試験のこと、お母さんが亡くなったため家事を任されていることなど、不
安や心配なこと、でも将来に希望も持っていることなど、賑やかにおしゃべりしてい
る様子が日本の女の子たちとかわらないと思いました。そして、彼女たちが本当に
寺畑さんを信頼していることが伝わってきました。
「絶望的な『見捨てられた感』や怒りによって、暴力的な性格がつくられていく。子
どもの頃に根っこを断たなくては」「見捨てていないということを示したい」とガザ入
りを決行した桑山さん。
イスラエルが報道を制限しているといっても、インターネットで世界中の人が知るこ
とが出来る現実。情報を得て、この場で何が出来るのか考えたいと思います。
るパレスチナ自治区ガザ。国連の事務総長がイスラエルを訪れた昨日、ガザの国
連機関が砲撃されたというニュース。
そして、朝刊の「日本人医師ガザ入り」という見出し。静岡にも何度も講演に来ても
らった地球のステージの桑山さんの写真がありました。ガザに向かっているという
情報は聞いていましたが、いよいよ現地に入り、緊急医療支援にあたるとのこと。
無事を祈らずにはいられません。
数日前、友人から、国連職員の寺畑由美さんのブログを日本語に翻訳したものが
送られてきました。8日付のブログの一部です。
ガザで起こっていることを書けるだけ書いていこう、最初はそう硬く決意していた。
その気持ちは今も変わっていないけれど、人道支援物資をガザに運び込む、そ
のほんの一部を手伝う作業だけで精一杯の毎日が続き、ほかのことはいっさい
できないままに来てしまった。
ガザの人たちは、本当に信じられないほどの強さを見せている。子供たちのため
に、自分の恐怖心は表に出すまいとし、父親と男の子たちは毎日、イスラエル軍
の無人機が頭上を哨戒し、空爆と銃撃でひっきりなしに地面が揺れ動く中、一家
のための食べ物を探しに街に出ていっている。
どこにも安全な場所はない。私がラファに住んでいた時には、攻撃にさらされる地
域の家の人たちはみな、国連の学校を避難所にしていた。国連の施設なら絶対
に安心だと思っていた。でも、もうそんなことはない。これまで何度も繰り返されて
きた侵攻と軍事攻撃の際に、ガザの人たちをそれなりに守ってくれていたルール
は、もういっさい通用しない。国連の学校にミサイルが撃ち込まれたことひとつを
とっても、それは明らかだ。この学校には何百人もの人が避難していた。ミサイル
の一撃で40人以上の人が殺された。
寺畑さんは、2003年からNPO法人地球のステージの現地駐在員としてパレスチ
ナガザ地区最南端の町ラファで、青少年を対象とした心理社会活動に従事し、昨
年からは国連の職員としてガザに駐留していました。イスラエルによる空爆がはじ
まって3日目には退去を余儀なくされ、現在はガザ外で国連の支援活動に従事し
ています。
NPO法人地球のステージの現地駐在員をしている頃、一時帰国した寺畑さんの
お話を静岡で聴く機会がありました。小柄だけれども、はじけるような元気の良さ
が印象的でした。こういう人だからこそ、紛争の絶えない国で難しい支援活動が
出来るんだろうなと思いました。
その時見たビデオに映っていたパレスチナの少女たちは元気だろうか。間近に迫
った学校の試験のこと、お母さんが亡くなったため家事を任されていることなど、不
安や心配なこと、でも将来に希望も持っていることなど、賑やかにおしゃべりしてい
る様子が日本の女の子たちとかわらないと思いました。そして、彼女たちが本当に
寺畑さんを信頼していることが伝わってきました。
「絶望的な『見捨てられた感』や怒りによって、暴力的な性格がつくられていく。子
どもの頃に根っこを断たなくては」「見捨てていないということを示したい」とガザ入
りを決行した桑山さん。
イスラエルが報道を制限しているといっても、インターネットで世界中の人が知るこ
とが出来る現実。情報を得て、この場で何が出来るのか考えたいと思います。
Posted by マルウチ at 11:38│Comments(0)
│地球のステージ