2018年03月29日

下を向いて歩こう

下を向いて歩こう



身近な雑草の愉快な生きかた

稲垣栄洋 著

三上 修 





今まさに桜が満開。
上を見上げることが多いこの頃ですが、
足元にも素敵な雑草の世界が息ずいています。

近所で古い家が壊されて空き地になり、
しばらくすると、
一面雑草でいっぱいになるのを時折見かけます。

その勢いたるやすごいもので、
放置したらその威力はますばかり。

建物があった時はそんな素振りもなかったのに、
空いた途端、待ってましたとばかり勢力を伸ばしていく。
雑草のたくましさにはいつも感心していました。

「雑草という名の草はない」とは、
昭和天皇の言葉らしいですが、

この本を読むと、
どんな草にも名前がつけられていることを、
改めて認識します。

そしてそのしたたかな生き方に驚きと感動を覚えます。
散歩をしていても下を見ずにはいられません。


下を向いて歩こう



たとえばスミレ。

幹線道路の脇、
縁石の下のコンクリートの隙間。
どうしてこんなところに咲いているんだろうと思っていました。

スミレの種子にはアリの好むゼリーが付いているので、
これをアリが巣に持ち帰ります。

でも地中深くにあるアリの巣では芽が出ないのでは?
いやいやこれも想定内。

アリはゼリーだけ食べて、
食べられない種は巣の外に捨ててしまいます。

アリの巣は必ず土の中にあるので、
街の中のわずかな土に種を運んでもらえるという訳です。

スミレ、スミに置けませんね〜

スミレのスゴ技はこれだけではないのですが、
このしたたかな生き残り術、

斜陽産業の
零細個人事業主としては、
見習いたい!

とついつい自分の境遇に照らし合わせてしまいます。





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Posted by マルウチ at 18:07│Comments(0)
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