2020年04月01日

リーチ先生

リーチ先生






原田マハ
「リーチ先生」

本屋で偶然見つけた「楽園のカンヴァス」以来、
すっかり原田マハのファンに!

いそいそと本屋に出かけて行き、
は行の棚に直行。

(一月程前のこと、今ではそう出歩けませんが)

「ハ、ハ、ハ・・・原田マハ!」

他にも興味ある題名が並んでいたけれど、
とりあえず、次はこれ!
「リーチ先生」

民藝運動のメンバー?
なぜ日本にいたんだろう?

詳しくは知らなかったバーナード・リーチ。

リーチの助手になったカメノスケとその息子の高市の目を通して、
リーチの生涯が描かれます。

日本の美に興味を持ち来日した青年リーチが、
手探りで学びながら柳宗悦、浜田庄司らと友情を深めてゆく。
そして日本の芸術家たちとの交流の中で陶芸と出会い、
やがてその才能を開花させていく。

その後リーチは帰国し、
母国に窯を開く。


産業革命以後、イギリスでは、工業製品が大量生産されるようになり
廉価で手頃ではあるものの、粗悪な商品が市場に出回るようにもなった。
モリスはこれを憂い、職人による手仕事を称賛し、
美術と工芸が一体化したていねいで美しいもの作りへの再評価を押し進めた。




文中でこの文章に出会った時、
何気なく手にしたこの本は、
まさに今私が求めていたものだと気付きました。

およそ100年前、
ヨーロッパでアーツアンドクラフト運動が起こり、
日本では民藝運動が始まった。

そしてデジタル化が進んだ現代、
その反動で世界では手仕事が見直されていると、
去年ある講演会で聞きました。

アートに近いクラフト。
ファインクラフトという言葉もはじめて知りました。

手仕事はただ消えていく運命なのかと、
絶望感に苛まれることもしばしば。
そんな中かすかな希望を持ちました。



指物吉蔵・創房荻須
「暮らしの調度展2020」
ー素材を楽しむ―

4/2(木)〜4/12(日)
JR静岡アスティ駿府楽市にて開催



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Posted by マルウチ at 11:09│Comments(0)
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