2009年12月22日

足の指で地面をつかんで立つ


展示会にはいつも顔を見せてくれる植木職人のI さん。
この季節の忙しい中、仕事の合間に寄ってくれました。
足下は、もちろん地下足袋。

ちょうどこの本を読んでいたので、
つい足下に視線が・・・


足の指で地面をつかんで立つ


「からだのメソット・・・立居振舞いの技術」
矢田部英正著



立つ、歩く、座る、呼吸する。
無意識に行っている日常の動作。

ひとつひとつ意識してやってみることで、
身体と身体感覚のずれが意識され、
身体が整えられていく。

立ち方、歩き方、座り方の修正にとどまらず、
体の内側、臓器の働きやメンタル面までにも変化が現れる。

とても興味深く読みました。


メソットに従って意識を体に集中していくと、
心地よい変化が感じられます。

たとえば、メソット7 《頭の位置を整える》

 頭の位置を背骨の上にのせるよう意識をすると、
 背筋は自然とのびてきます。
 胸や背中を緊張させずに、
 身体にはほとんどストレスをかけず、
 姿勢を整えることができます。

さらに、メソット8 《「耳肩・鼻臍~頭の位置をさらに整える》

 あたまが背骨の上にきちんと乗っているかどうかを確かめるために、
 「耳と肩」「鼻と臍」をまっすぐにつなぎます。
 頭の位置がさらに正確に整います。
 身体を横から見た状態で、耳と肩をまっすぐにすれば、
 頭の前後位置は背骨の上にきちんと納まります。
 鼻と臍がまっすぐにつながる感覚があれば、
 頭の左右位置もまっすぐになります。
 「耳・肩」「鼻・臍」手で触れてみて、
 それが「まっすぐに配置されている感覚」ができるように、
 時々くり返してみます。
 これは一日に三、四回、気がついたときに試してみると、
 確実に姿勢の印象が変わります。


簡単にできる身体の修正は、
橋やスプーンの扱い、
椅子の選び方にも及びます。

また、メソットを実習した学生のレポートでは、
若い人の感性の高さに感心しました。

小中学校の授業に取り入れたらどうかと思いました。


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Posted by マルウチ at 11:15│Comments(2)
この記事へのコメント
はじめまして(*^_^*)

ホントにそうですね。
姿勢の良い方は、前向きな方が多いと思います。
姿勢よく、地に足をつけて歩いていきたいものですね。
Posted by アルテアルテ at 2009年12月22日 12:32
はじめまして

心技体ともいいますよね。
自分の身体でありながら、
意識することなく行動していますが、
意識することで身体を使いこなせるようになるような・・・
簡単にできるメソットですが、
やってみると心地よいですよ。
Posted by マルウチマルウチ at 2009年12月22日 18:50
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足の指で地面をつかんで立つ
    コメント(2)