2010年11月22日
すらすらよめる土佐日記
いまや電子書籍の時代ですが、
図書館の棚の間をぶらぶらと歩きながら、
ふっと目に付いた本を手に取る。
そんな本との出会いがいいなあと・・・
そんな一冊、
林望著「すらすら読める土佐日記」

「男もすなる日記といふものを、
女もしてみむ、とて、するなり。」
ではじまる土佐日記。
「よく知られている」ということと、
「よく読まれている」ということは、
かならずしも比例しない。
というリンボウ先生の言葉どおり、
私も初めて読みました。
そして、
「土佐日記」は本当におもしろいぞ。
という、
やはり先生の言うとおりでした。
土佐に赴任していた国司の任期が終わり、
帰郷する一行の船旅の様子を、
随行の女房の一人が
冷静に淡々と記録してゆくという設定。
天候に左右され、
思うように進まない航海。
その中での人々の喜怒哀楽が
ユーモアたっぷりに描かれています。
作中の歌の一つ
影見れば波の底なるひさかたの
空漕ぎ渡るわれぞわびしき
「海面の月影を見ていると、
この波の下にも無窮の大空があるように見える。
そのはるばるとした空の上を漕いでいる俺は、
なんとちっぽけなものであるか!」
こんな心境は誰しも経験があるもの。
こんな歌に接すると、
一千年前の人々と繋がっているように感じます。
図書館の棚の間をぶらぶらと歩きながら、
ふっと目に付いた本を手に取る。
そんな本との出会いがいいなあと・・・
そんな一冊、
林望著「すらすら読める土佐日記」
「男もすなる日記といふものを、
女もしてみむ、とて、するなり。」
ではじまる土佐日記。
「よく知られている」ということと、
「よく読まれている」ということは、
かならずしも比例しない。
というリンボウ先生の言葉どおり、
私も初めて読みました。
そして、
「土佐日記」は本当におもしろいぞ。
という、
やはり先生の言うとおりでした。
土佐に赴任していた国司の任期が終わり、
帰郷する一行の船旅の様子を、
随行の女房の一人が
冷静に淡々と記録してゆくという設定。
天候に左右され、
思うように進まない航海。
その中での人々の喜怒哀楽が
ユーモアたっぷりに描かれています。
作中の歌の一つ
影見れば波の底なるひさかたの
空漕ぎ渡るわれぞわびしき
「海面の月影を見ていると、
この波の下にも無窮の大空があるように見える。
そのはるばるとした空の上を漕いでいる俺は、
なんとちっぽけなものであるか!」
こんな心境は誰しも経験があるもの。
こんな歌に接すると、
一千年前の人々と繋がっているように感じます。
Posted by マルウチ at 09:00│Comments(0)
│本