2010年12月20日

永遠のシモネッタ

「パンツの面目ふんどしの沽券」


「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」


「オリガ・モリソビナの反語法」




永遠のシモネッタ



題名につられて軽い気持ちで読み進むと、
内容の重さに驚く、

米原万里さんの本。


今年になって何冊か読み始め、
ファンになったのですが、

2006年、既に亡くなっていたなんて・・・


小学生から中学生の59~64年、
プラハのソビエト学校で学ぶ。、

80年から同時通訳をはじめ、
ソ連、ロシアの報道に従事。

93年エリツィン来日時には随行通訳を務める。


そんな経歴の米原さんが、
ソ連崩壊後のロシアを訪れ、

かつての同級生の消息を訪ねる。

そのドキュメンタリーが、
「嘘つきアーニャ・・・」

やはり恩師の過去の足跡を追うという小説の、
「オリガ・モリソビナ・・・」

謎解きのミステリー的要素もあり、
わくわくページをめくる。

外国人が調査に動くことで見えてくる
90年代ロシアの文化の違い、
人の気質の違いも興味深い。

50を超える国の生徒が学んでいたという、
60年代のプラハのソビエト学校、

日本の学校よりものびのびしている印象。


ソ連崩壊

ルーマニア革命

ユーゴスラビア紛争


新聞やTVで聞いていた遠い国のニュース。

でもその中で人々が
毎日を生きていたこと、

そして同じ時代平和な日本で暮らしていた
ということも実感しました。


趣味はだじゃれと下ネタ、
「シモネッタ」の異名も持っていた著者。

著書を探して読むのが楽しみです。
















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Posted by マルウチ at 10:44│Comments(0)
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