2011年06月03日

「木とつきあう智恵」

「木とつきあう智恵」


「木とつきあう智恵」

エルヴィン・トーマ 著

宮下智恵子 訳



正しい時期に伐採すれば、

木は腐ることが無く、
暴れ・くるいもない。

シックハウスにならず、
火が燃えつくこともない。

正しい時期とは、
一年に一日か数日しかない冬の新月の日。

もちろん伐採時期さえ
正しければいいというわけではなく、

正常に成長した木を選ぶこと、
適切に貯蔵・乾燥・加工することも重要。


著者はオーストリアのチロル地方での
営林職員としての経験を通して、

「新月の時期に伐った木は良質で長持ちする」
という言い伝えに確信を持ち、

営林署を辞めた後、
製材業者として新月の木を有害化学物質を
一切使用せずに加工する方法を確立する。

1996年に出版されると、
賛否両論の大反響があり、

ドイツではベストセラーになった。

と聞くと
日本ではどうだろう?

関心の高さが違うのか、
原発廃止の動きと重ねてしまいます。

文中、繰り返し指摘される、
「接着剤や防腐剤がしみこんだ木材は、
特殊ゴミになる。」

日本ではそんな分類はされていないはず。

大きな家具などは粗大ゴミとして、
出さなければなりませんが、

解体してゴミ収集車に入る大きさにすれば、
一般のゴミとして回収してもらえる。

静岡市では、焼却炉へ。

この本については、
環境問題などに関心の高い、
運動家の知人から聞いてはいましたが、

今回この本を紹介してくれたのは、
静岡の家具屋さん。

静岡の家具業界ではあまり、
このようなことが話題になることはなかったので、

読んでみて、
家具業界も変わったなあと
すこし驚きました。

科学への信望と、
人間の都合優先。

今こそじっくり考える時かと思いました。









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Posted by マルウチ at 14:43│Comments(0)
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